レッドブル、もう弱点はなし?

2011年09月15日(木)

ライバルたちが恐れていたことであったが、モンツァ・サーキットで行われたイタリアGPでレッドブルのセバスチャン・ベッテルが圧倒的な勝利をおさめたことにより、レッドブルは最後の弱点を消し去ってみせた。

近年、エイドリアン・ニューイ(レッドブルの最高技術責任者)が設計を手がけたレッドブルのクルマは、クルマを地面へ押し付けるダウンフォースが大切な要素となる場合には間違いなく最高のクルマだった。しかし、モンツァのような長いストレートが多い低ダウンフォースのサーキットにおいては、これまでそれほどの強さを見せることはなく、そこがレッドブルの弱点であると言われていた。

しかし、ベッテルは低ダウンフォース・サーキットの代表格とも言えるモンツァで優勝。この勝利により、史上最年少でのF1タイトル獲得に王手をかけたベッテルは、『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』へ次のように語った。

「ここモンツァにおける今年のクルマと去年のクルマの違いは、ものすごく大きいよ」

また、ベッテルのチームメートであるマーク・ウェバーも、次のようにコメントしている。

「大きなダウンフォースを稼ぐ必要のないサーキットは、僕らにとって最大の課題だった。だから今年の僕らにとって最大の進歩は、その領域におけるものだったと思うよ」

今年、気温の低いレースや、硬めのタイヤが投入されたレースで苦戦を強いられたフェラーリのフェリペ・マッサも、同意見のようだ。

「レッドブルはどんなサーキットでも、そしてどのような気温であっても、スピードと信頼性を兼ね備えたクルマを開発してみせたね」

マッサのチームメートであるフェルナンド・アロンソもこれに同意し、次のように語っている。

「彼らには大きなアドバンテージがあるよ。2012年にはそれほど大きなルール変更はないだろうから、僕らの来季マシンは、今年より1秒以上速く走れるようにしなくてはならない。これは簡単なことじゃないだろうね」

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