現在チーム・ロータスのリザーブドライバーを務めているカルン・チャンドックは、自身の母国グランプリであると同時に初開催となるインドGP(10月30日決勝)への出走が未定の状態だと語った。
チーム・ロータスのチーム代表トニー・フェルナンデスは今週、できれば現在レースドライバーを務めるヤルノ・トゥルーリの代わりに、インドGPではチャンドックを走らせたいと述べた。チャンドックはCNNに対し「もちろん、それを聞けてうれしいよ。彼が物事を決める人物だ。僕はただ彼の決断を待つだけだよ」と語った。
チャンドックの父親ビッキーは、インドのモータースポーツ連盟の代表。そのため、チャンドックもインドGP誘致やサーキット建設に深く関与している。
「僕はサーキットに深くかかわっているんだ」とチャンドックはコメントし、さらにこう続けた。
「僕は毎月ブッダ・サーキット(インドGP開催サーキット)を訪れているよ。だから、ここで実際にF1マシンを走らせることで、僕にとってのこのサーキットの完成になるんだ」
チャンドックは、ドイツGPへトゥルーリの代役として出場していた。そして今では、常にトゥルーリのレースシートを狙っているが、そのことでチーム内に緊張が生まれてしまったことも認めている。
「間違いなく理想的な状況ではないね。昨年ヒスパニア・レーシング(現HRT)に所属していた時、僕のシーズン後半のレースシートは山本左近に与えられてしまった。あれはつらかったよ」
「チームがドイツGPで僕を出走させると決めた時は・・・・とても難しい状況だった。気まずくなっていたかもしれない。でもヤルノは素晴らしかった。彼は週末を通して僕にアドバイスを与え続けてくれたんだ。彼は真のプロフェッショナルだし、本当に脱帽するよ」とチャンドックは振り返った。
フェルナンデスは今週、チーム・ロータスでもう1人のレースドライバーを務めるヘイキ・コバライネンがチームのナンバー1ドライバーであると発言したものの、トゥルーリは2012年もチーム・ロータスに残留することが決まっている。
しかし、チャンドックは、レースドライバーになることをあきらめておらず、次のように話した。
「僕は落ち着いて、トニーと一緒に僕らの立場や将来に関することの解決に努める必要がある。僕としては、トニーやチーム・ロータスと一緒にキャリアを進めていきたい。そして将来、彼らのためにすべてのレースに出走するのが、僕の目標だ」