ルノー、来季は5チームにF1エンジン供給か

2011年09月15日(木)

HRTが来季、ルノーエンジンを搭載し、ルノーが5チームへエンジンを供給することになる可能性が出てきた。

現在、HRTにエンジンを供給しているのはコスワース。コスワースは今季、ウィリアムズ、HRT、ヴァージンの3チームにエンジンを供給しているが、すでにウィリアムズは来年からルノーエンジンに変更することが明らかとなっている。

そして、最近になってメディアが伝えたところによれば、HRTも来年以降ルノーエンジンへ変更することを検討しており、これによって来年コスワースエンジンの供給先は、ヴァージン1チームだけになってしまうかもしれないという。

最近になってHRTのコンサルタントとして着任したルイス・ペレス・サラは先月、HRTでは来季もコスワースからエンジン供給を受けるだろうとし、その理由を「契約がある」ためとしていた。

しかし、イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』とスペインのスポーツ紙『AS』が同時に伝えたところによれば、HRTはルノーとの間で2012年を始期とする、2年間のエンジン供給契約についての交渉を行っているという。

『Autosprint(オートスプリント)』はさらに、その契約はギアボックスの供給も含めたものになりそうだと伝えた。このギアボックスは、今季ロータス・ルノーGPが使った仕様になるという。ちなみに、HRTは今季、ウィリアムズからギアボックスの供給を受けていた。

もしこの契約が成立すれば、ルノーは来年、レッドブル、ロータス・ルノーGP、チーム・ロータス、ウィリアムズ、HRTの合計5チームへエンジンを供給することになる。

ルノーの最高執行役員であるカルロス・タバレスは、この件ついて次のように述べた。

「もしもっと多くのチームに供給しなくてはならないとしても、私はそれに反対はしないよ。多くの供給先があれば(相対的に)コストを削減することができるからね」

HRTのエンジン変更について情報が出てきたのは、コスワースで現在F1部門の責任者を務めているマーク・ギャラガーが、同社を去ると明らかになってからのことだ。

『The Times(タイムス)』のF1記者ケビン・イーソンはその時、「コスワースはこれからどうなるのか?」と疑問を投げかけていた。

一方、今週新たにもう1つのうわさも語られるようになっている。それは、かつてウィリアムズ、BMWザウバー、ホンダ、ブラウンGPなどで活躍した有名なドイツ人エンジニアであるヨルグ・ザンダーが、イタリアGPの際にHRTのチーム代表コリン・コレスと会談していたことを受け、ザンダーがHRTに加わるのではないかというものだ。

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