フェラーリ、敏腕デザイナーを再び最前線に?

2011年09月28日(水)

有名なレースカーデザイナーであるロリー・バーンが、フェラーリでF1の最前線に復帰することになりそうだ。

そう述べているのは2人のモータースポーツの権威。1人はエプシロン・エウスカディの代表で、フェラーリやベネトンを始めとする多くのF1チームでのマネジメント経験を持つホアン・ビラデルプラットだ。ビラデルプラットは、スペインの『El Pais(エル・パイス)』に寄稿するコラムで次のように書いている。

「ロリー・バーンは、ミハエル・シューマッハがフェラーリに在籍していた時代に彼を背後から支えていた人物だ。そのバーンがフェラーリの新しい技術責任者パット・フライとともに働くため、戻ってくることを決心した」

南アフリカ出身のバーンは2006年に後任のアルド・コスタ(2011年5月に更迭されている)へその職務を引き継いでフェラーリを離れたものの、それ以降の数年は、コンサルタントとしてフェラーリとの関係が続いていた。

『AS』紙のF1記者、マヌエル・フランコも今週、バーンがフェラーリに復帰するとのニュースを取り上げ、現時点ではフェラーリがそれを「やっきになって否定」していると伝えるとともに、次のように報じた。

「公式には、フェラーリの2012年型車はニコラス・トンバジス(フェラーリの現チーフデザイナー)によって設計されたことになっている。しかし、そこにはずっとバーンもいたのだ」

ロリー・バーンは近代F1を代表するデザイナーとして知られ、現在レッドブルのデザイナーを務めるエイドリアン・ニューイと双璧(そうへき)の人材であると目されていた。特にシューマッハとタッグを組んだベネトンおよびフェラーリ時代には、バーンの設計したクルマがF1を席巻した。上述のように2006年にフェラーリの要職から身を引き、2010年以降は第一線から身を引いていた。

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