ビタリー・ペトロフ「全力を出し尽くす必要がある」

2011年10月25日(火)

ロータス・ルノーGPのビタリー・ペトロフが、ブッダ・インターナショナル・サーキットで行われるインドGPに向けての意気込みを語った。

Q:韓国GPでは早い段階でリタイアとなってしまいましたが、自分のパフォーマンスをどのように評価しますか?

ビタリー・ペトロフ:週末を通して僕たちは素晴らしい仕事をした。チーム全体がとても懸命に仕事をこなしたよ。僕は楽にQ3へ進むことができたし、僕たちのいくつかのライバルチームよりも速いペースで走れることを示せた。

ペトロフ:メルセデスGP勢にも接近していて、僕はニコ(ロズベルグ)とミハエル(シューマッハ)と争っていた。あんな形(シューマッハに追突)でレースを終えることになったのは残念だった。

ペトロフ:最初のピットストップまではいいペースで走れた。かなり激しいバトルをしていたけど、今回は僕がミハエルをリタイアに追い込んでしまった。いつもは彼が僕をリタイアさせていたんだけどね。僕は彼に謝ったよ。そして、これがレースなんだっていう結論に達した。

Q:ミハエルとの事故はどのようにして起こったのですか?

ペトロフ:ストレートでフェルナンド(アロンソ/フェラーリ)と争っていたんだ。僕はDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)を使って彼を追い抜いた。そうしたら彼もDRSとKERS(運動エネルギー回生システム)のスイッチを入れて、左側から僕を抜いたんだ。

ペトロフ:そのため、僕は右側にいるしかなかったんだけど、そこは(路面が)少し汚れていた。通常よりも15メートル手前でブレーキをかけたんだけど、路面が汚れていたことと、スリップストリーム(※)に入っていたことで、いつもより時速20キロ近く速いスピードが出ていて、クルマを止めることができなかった。

ペトロフ:そして、クルマを止められないだけじゃなく、左によけることもできなかった。そこにはフェルナンドがいたからね。それでミハエルにぶつけてしまったんだ。残念だったけど、プラス面としては、上位勢とバトルができていたということだ。韓国での週末は失望に終わったけれど、いくつかの明るい材料も得られたよ。

Q:インドGPに向けての考えを聞かせてください。

ペトロフ:誰もこれまでレースをしたことがない新しいサーキットだから、チームにとってもドライバーにとっても力が試されるグランプリになるだろう。これは去年の韓国でも同じ状況だったから、それがとても難しいものとなることは分かっている。でも、いろんな準備をしてきたから、インドでのレースは楽しい挑戦になると思う。新しいサーキットは誰にとっても公平に争える場となるしね。

Q:これまでレースをしたことがないサーキットに行くという冒険をどれくらい楽しめますか?

ペトロフ:何が起こるか分からないわけだから、ドライバーにとってはいい挑戦になる。クルマがすぐにとてもいい状態になることもあれば、そうではないときもある。最初の1周を走るまでは、何が起こるかを知るのは難しいことなんだ。

ペトロフ:サーキットのレイアウトを見たときは、これはとても難しいかもしれないと言ったよ。でも、達成できていたはずの結果は得られていないかもしれないけれど、最近の2レースで僕たちはいいパフォーマンスを示しているからね。

Q:インドGPに向けてどのような準備をしますか?

ペトロフ:新しいサーキットだから、通常よりは少し早めに現地へ入る。残念なことに、僕は韓国でミハエルと接触したせいで、5グリッド降格のペナルティーを受けることになる。だから、僕は全力を出し尽くす必要がある。

※スリップストリームとは、前を行くクルマの直後につけることで、空気抵抗が削減され、通常よりもスピードが出やすくなる状態

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