ロータス・ルノーGPのブルーノ・セナが、ブッダ・インターナショナル・サーキットで行われるインドGPに向けての意気込みを語った。
Q:韓国ではつらい週末となりましたが、あなたはどのように判断されていますか?
ブルーノ・セナ:さまざまな問題に悩まされた週末だった。金曜日(14日)には(雨のために)走行が限られていたし、クルマのバランスと空力面でいくつかの問題を抱えていた。土曜日(15日)もまたつらい時間をすごさなくてはならなかった。予選でタイムを上げることができず、15番手という結果に終わってしまったからね。
セナ:レースについては、実際の順位よりもクルマには力があったと思う。スタートがまたうまくいかなくて、期待したようにはレースを運べなかった。でも全力をつぎ込んで、なんとか順位をいくつか取り戻して13位でゴールしたよ。残念なことに、もうあと何台かを追い抜くために必要なパフォーマンスはなかったし、最後にはタイヤがかなり傷んでしまっていた。
Q:あまりなじみのないサーキットだった韓国から、今度は全く初めてのサーキットであるインドですが、今回のインドGPに向けてはどのように考えていますか?
セナ:インドではまさに未知なる航海となるだろう。これまで誰もレースをしたことなないコースだからね。クルマがどのように機能しそうかまだ分からないけれど、サーキットのレイアウトを見る限りは、僕たちのクルマにとても合っていそうだよ。だから少なくともトップ10圏内になることは期待できると思う。まだ、この段階では慎重にしておかなくてはならないけれどね。
セナ:サーキットマップを見た限りでは、速いサーキットだと思う。こういう高速サーキットは僕のドライビングスタイルに合うから、レースをするのが楽しみだよ。誰が最も早く(サーキットについて)学べるかというテストになりそうだね。短い時間のなかで、クルマの性能を最大限に引き出すことができたチームが最も有利になるだろう。
Q:インドへ行くのは楽しみですか?
セナ:うん、本当に楽しみだよ。スポーツを愛する国だし、最近ではコモンウェルスゲームズ(※)みたいな新しいスポーツイベントが開催されたりしている。面白いグランプリになるのは間違いないと思うよ。
セナ:これまで見てきたものとは全く違う文化に触れるのも楽しみだし、カルン・チャンドック(チーム・ロータスのリザーブドライバー/元チームメート)がいろんなところへ連れていってくれると思う。その地域の出身者が案内してくれるのは助かるよ。だから行くのが楽しみで仕方がない。
Q:ブルーノ・セナを、シーズンが終了したときにハッピーな男にするためには、次の3レースで何を得なくてはなりませんか?
セナ:ははは(笑)。去年のアブダビGPとブラジルGPは、これまでの自分のベストレースに数えられるものだったから、今回も同じような幸運が舞い込まないという理由はないよね。今年はさらにポイントを稼ぐことができるだけの競争力を持ったクルマもあるし。
セナ:目標は、学び続けること、改善し続けること、そしてフラストレーションのたまった韓国GPから頭を切り替えてインドに行くことだ。モンツァ(イタリアGP)でポイントを取れたのは素晴らしい経験だったし、それをまた繰り返したい。そのチャンスはあと3レースある。
※コモンウェルスゲームズとは、イギリス連邦に属する国や地域が参加し、4年に1度開催される、オリンピックのような総合スポーツ大会。日本ではほとんどなじみはないが、出場国にとってはオリンピックに並ぶ人気のある大会となっている。イギリスの元植民地であったインドも参加国のひとつであり、2010年にデリーで、インドにとって初開催となる大会が行われた。