ザウバー「ドライバーに問題を抱えている」

2011年11月12日(土)

シーズン後半戦で不調に苦しむザウバーが、ピットストップの遅さの原因はドライバーにあると主張している。

これまでの17回のグランプリにおける、各チームのピットストップの速さを分析したところ、ザウバーは12チーム中8位で、最速のレッドブルからピットストップ1回で平均1.3秒の後れを取っていることが判明した。

この結果に対して、『Blick(ブリック)』紙のベテラン記者ロジャー・ブノワは「ピットストップがザウバー最大の武器だったのはもう過去の話だ」とコメントしている。

さらにザウバーのチームマネジャーを務めるベアト・ツェンダーは、迅速なピット作業の妨げになっているのはドライバーだと話した。

「今年に限って言えば、ドライバーに問題を抱えている。8割の確率でドライバーたち(小林可夢偉とセルジオ・ペレス)はボックス内の正しい位置にマシンを止めていない」

「これが手痛いタイムロスになる。インドGPでペレスは停車位置から3メートルも外れていて、スタッフが動かさなければいけなかったことで約3秒ムダにしたよ。これによってスーティル(エイドリアン・スーティル/フォース・インディア)に追い抜かれた」

ピットストップに加え、ザウバーが抱えるもう1つの問題が、ロリポップ(ピットアウトを指示するボード)を使っていることだ。レッドブル、マクラーレン、フェラーリ、さらにロータス・ルノーGPといった上位チームは自動の信号システムを採用していているが、ツェンダーはこれには完全に賛成していないようだ。

「センサーによる自動化されたシステムは所要時間をコンマ5秒縮めることができる。しかしうまく作動しない時はかなり危険だ」

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