ヴァージン、シャルル・ピックとの契約報道を否定

2011年11月12日(土)

先日、GP2の若手ドライバーであるシャルル・ピックをレースドライバーとして起用すると報道されたヴァージンがこの報道内容を否定した。

フランスの日刊スポーツ紙『L’Equipe(レキップ)』が9日(水)、F1直下のカテゴリーGP2でランキング4位となった現在21歳のピックを、ヴァージンが来季のレースドライバーに起用すると報じていた。

ヴァージンはすでに、現ドライバーであるティモ・グロックとの契約を延長していることから、フランスの大手メディア企業ラガルデールのバックアップも受けているピックの起用は、もう1人の現レースドライバー、ジェローム・ダンブロシオの放出を意味する。

さらに、ピックはアブダビで開催される若手ドライバーテストにもヴァージンから参加する。しかしヴァージンの広報担当者はベルギーの通信社『Belga(ベルガ)』に対して次のようにコメントし、ピック起用の決定を否定した。

「2012年のドライバーラインアップは若手ドライバーテストおよびシーズン全体の終了後に発表される。ティモ・グロックのチームメートが誰になるか、最終的な判断はまだ下されていない」

また、フランスの『sports.fr』によると、ピックのエージェントは、ピックがまだどのチームとも2012年の契約を結んでいないと強調している。同サイトはピックがチーム・ロータスからも、若手ドライバーテストに参加する可能性があると伝えている。

一方、スポーツ選手のマネジメント会社グラビティでダンブロシオのマネジャーを務めるベンジャミン・ミニョは、まだすべてが終わったわけではないと『Le Soir(ル・ソワール)』に述べている。

「別にわれわれがフェラーリのドライバーシートを目指すなんてことは言わない。しかしバリチェロ(ルーベンス・バリチェロ/ウィリアムズ)もまだ来季のことが決まっていないし、HRTやヴァージンのシートにだってまだ空きがある」

「さすがに大きな代償を払ってまでシートを手に入れようとは考えていないが、ジェロームが2012年もF1に参戦できることを強く信じているよ」

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