2012年シーズンよりマルシャと名を変えるヴァージンのシートを失ったジェローム・ダンブロシオが、シャルル・ピックにシートを奪われた理由が資金力にあると激白している。
2011年にF1デビューを果たしたダンブロシオは、フランス出身のシャルル・ピックにレースシートを明け渡すことになる。ピックには元F1ドライバーのエリック・バーナードやオリビエ・パニスの後援、そして『ラガンデール・アンリミテッド・グループ』の支援を受けている。
ベルギー出身のダンブロシオは、自身のマネジャーであるエリック・ブーリエが代表を務めるロータス(現ロータス・ルノーGP)の来季サードドライバー契約を狙っていると言われている。
「いい質問だね。僕もなぜ自分がシートを失ったかよくわからないんだ」と、パリで行われたカートイベントの会場でベルギーのテレビ番組『Sporza』の取材に応じたダンブロシオが語っている。
「シャルルの全体的なパッケージが僕よりも良かったのだろう。自分の国で強力なスポンサーを見つける必要があるんだ。シャルルにはフランス企業が、マルドナード(パストール・マルドナード/ウィリアムズ)にはベネズエラがついていて、僕にはベルギーがある」
「ベルギー国内の関心はいい方向に進んでいるけれど、僕がF1に残るには充分じゃなかったってことさ」
そう話すダンブロシオにあるレポーターがウィリアムズやHRTとの交渉について尋ねると、ダンブロシオはこう答えた。
「具体的な名前を挙げてほしいんだね。確かに、僕は複数のチームと交渉を続けているよ」