2012年のF1デビューは2人?

2011年11月19日(土)

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、今回のテストに参加した総勢24名の若手ドライバーの中で、2012年のF1デビューが約束されているのはおそらく2人だけだろうと予想している。

そのうちのひとりは、今年F1直下のカテゴリーのGP2で年間総合4位の成績を収め、ヴァージンからテストに参加したシャルル・ピックとみられている。ピックは元F1ドライバーのオリビエ・パニスをマネジャーとしており、来季はヴァージンからF1デビューを飾るのではないかとささやかれている。

もうひとりは、レッドブルのドライバー育成プログラムの一員で、今年フォーミュラ・ルノー3.5で選手権2位を獲得し、レッドブルからテストに参加したジャン・エリック・ベルニュだ。

テスト期間中の3日間、合計6回のセッションすべてで最速のタイムを記録したのはベルニュだったため、大きな注目が寄せられた。この結果を受け、レッドブルのエンジニアリング・チーフのイアン・モルガンは「このテストを通じて、彼には非常に感銘を受けたと言わざるを得ない」と語った。

ベルニュのラップタイムは先週セバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバー(ともにレッドブル)が同じサーキットで記録したものとそん色がないほどだった。フェラーリのドライバーアカデミーに名を連ね、同チームから参加していたジュール・ビアンキは『Autosprint(オートスプリント)』に対し「正直言って、彼らがどのタイヤで走っていたのか分からない」と指摘した。

少なくとも、現在21歳のベルニュは、同じくレッドブルのドライバー育成プログラムのメンバーで今シーズン途中からHRTからF1参戦を果たしたダニエル・リチャルドと共に、トロ・ロッソのシート争いの最有力候補のひとりになっている。もし、トロ・ロッソからのデビューがかなわなかったとしても、レッドブルがHRTとドライバー提携の契約を延長すればHRTのシートを獲得することができる可能性がある。

このアブダビでのテストの結果はセバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)にとっては悪いニュースだ。今のところチームメートのハイメ・アルグエルスアリよりも今シーズンの獲得ポイント数が少なく、さらに次戦のブラジルGP(11月28日決勝)では金曜午前中のフリー走行の際、ベルニュにシートを譲らなければならない。そのブエミは「人生であきらめるなんてことはあっちゃいけない。何が起ころうとも、太陽が昇らない日なんてないんだ」と語った。

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