モナコの事故がなければ小林可夢偉よりポイントを獲得できたとセルジオ・ペレス

2011年09月08日(木)

今年ザウバーからF1デビューしたセルジオ・ペレスだが、5月の第6戦モナコGPを振り返って、予選中のクラッシュがその後に大きく影響したことを告白した。

ペレスは、メキシコが久々に生んだF1ドライバーである。2012年もザウバー残留が決まっているが、モナコGP予選の最終セッションQ3でクラッシュし、マシンを大きく破損させてしまった。

このクラッシュで病院へ運ばれたペレスは、翌日の決勝を欠場。2週間後のカナダGPでの復帰を目指したものの、フリー走行で体調を崩し、急きょ、マクラーレンの控えドライバー、ペドロ・デ・ラ・ロサにシートを譲っていた。

その後、ヨーロッパGP、イギリスGP、ドイツGP、ハンガリーGPと戦いを重ねるにつれ、すっかり健康を取り戻したかに見えた。

ところがベルギーGPでペレスは、8月の休暇で「ようやく本調子に戻った感がある」と、3ヶ月前の事故を振り返って『spox.com』に、こう語ったのだった。

「あの事故ではヒドイ目に遭ったよ。それまでの勢いをすっかり、そがれてしまった。自分本来の運転に戻るまで、長い時間がかかったね」

獲得ポイントでは、チームメートの小林可夢偉が27ポイントを稼いでいるのに比べ、ペレスがこれまでに獲得したのは8ポイントのみ。しかし、モナコでのクラッシュがなければ「彼(可夢偉)に比べてもっと(ポイントを)得ているに違いない」とペレスは言う。

メキシコの大富豪カルロス・スリムに加え、フェラーリを後ろ盾にしているペレス。自身の今後には何の不安も抱かなかったとのことだ。

「何も心配はなかったよ。唯一気がかりだったのは、回復に数戦を要したことぐらいかな。ルーキーにとってザウバーはとても良いチームだ。サポートが素晴らしい」

ザウバーとペレスは、すでに2012年の契約を済ませているが、シーズン終了後にはフェラーリのテストが控えている。

そのため、ペレスの進路はフェリペ・マッサ(フェラーリ)と比較されがちだ。マッサは、フェラーリ・エンジンを使用するザウバーでF1デビューを果たすと、いったんフェラーリのテストドライバーを経験して再びザウバーでレースドライバーを務め、その後フェラーリへ移籍した。

「そうだね、まずは自分が良い仕事をできると証明するのが先決かな。もちろん、F1で数多くの成功を成し遂げて、世界チャンピオンになりたい。でも、それをいつ、どんな形で実現させるか、今のところはノーアイデアだね」とペレスは加えた。

この記事をシェアする

【関連記事】

2011年 F1ニュース一覧 rss

2011年F1ドライバー

2011年F1チーム

世界選手権

フォーミュラカー

市販車ベース