小林可夢偉「中断がなければ絶対に4番手を守りきれた」

2011年05月30日(月)

ザウバーの小林可夢偉は、13番手からモナコGPをスタートし、ピットインを遅らせて徐々に順位を上げると、レース中盤にセーフティカーが導入されたことをうまく活用して大きく順位を上げた。一時は4番手を走行していたものの、残り2周で、現在のF1で最速クルマ、レッドブルに乗るマーク・ウェバーに抜かれ5番手に。

その後、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)も可夢偉の背後に迫ったものの、可夢偉はハミルトンを抑えきって5位入賞。日本人ドライバーとしてはモナコGPでの最高位。可夢偉自身にとっても自己最高位の更新となった。

小林可夢偉
「とてもうれしいです。予選ではかなり苦戦していましたが、今日はチームが素晴らしいピットストップ戦略を考えてくれました。タイヤ交換のタイミングは完ぺきでした。スーパーソフトタイヤ(ソフト側)であれほど長い周回を走るのも問題はありませんでしたし、もっと長く走れたと思いますよ」

「スタート後には、前をふさがれていましたが、1台ずつピットへ入っていったので、僕にとっては状況がよくなっていきました。1回限りのピットストップを行った後は、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)に前をふさがれましたが、背後にマーク・ウェバー(レッドブル)がいたので、ウェバーからの攻撃に対しても守る必要がありました。こういった状況では、タイヤをうまくいたわるのが難しいんです」

「レース中断がなければ、絶対に4番手を守れたと思います。終盤には、マークがすぐ背後に迫っていたので、順位を守るため、僕にできることはありませんでした。ただ、この難しい週末で5位になれたのは、素晴らしいことです」

この記事をシェアする

【関連記事】

2011年 F1ニュース一覧 rss

2011年F1ドライバー

2011年F1チーム

世界選手権

フォーミュラカー

市販車ベース