ハイドフェルドの二の舞はゴメンとニコ・ロズベルグ

2011年11月23日(水)

一勝もすることなくF1キャリアを終えそうなドイツ人ドライバー、ニック・ハイドフェルド。有望株と目されながら、ハイドフェルドと同郷にしていまだ優勝がないニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)。しかしロズベルグは、ハイドフェルドと同じ轍(てつ)は踏まないと明言している。

これまでハイドフェルドはF1で180戦以上に出場、一度も表彰台の最上段に立っていない。

ロズベルグの出場記録は、ハイドフェルドの約半分。過去2年はチームメートのミハエル・シューマッハよりも良い戦いぶりで、メルセデスGPとは複数年の契約延長を果たした。

だが、ロズベルグにはハイドフェルドと同じ道をたどる恐れがないのだろうか?

「恐れだって? いいや。何で僕がそんなことにビビらなくちゃいけないんだい? ニックのキャリアは良かったじゃないか」

「僕は現状に甘んじてなんかいないよ。大いなるやる気を持って、良い仕事をこなし、進化し続けるつもりだ。その結果どうなるかは、後の問題だよ」とロズベルグは『Kolner Express(ケルナー・エクスプレス)』紙に語る。

しかし、ロズベルグに比べて見劣りする下積み時代を過ごしたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が、現在のF1で最速と言われるマシンに乗り、2年連続でタイトルを獲得したのも事実。ロズベルグに焦りやねたみはないのだろうか?

「いやいや、ちっとも。僕とは別世界の出来事だ。僕らを比較したってしょうがない。僕は自分の状況に満足しているよ。僕の時代は、いつかやってくる」

だが、仮にそれが2013年までにやってこなければ、ロズベルグにより良いマシンが見つかった場合、契約を破棄することができるとのうわさだ。

「そんな数字や何かに言及はしないよ。だいたい“猶予”なんか設けてどうするんだい? 今は“アクセル全開”が信条さ!」

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