2011年からF1に導入される可変リアウイングが、危険だとの意見が出ている。
今年は可変リアウイングが導入されるほかにもKERS(運動エネルギー回生システム)が復活することから、そういったシステムを操作するドライバーの負担が大きすぎるとの意見がある。セバスチャン・ベッテル(レッドブル)も、このように指摘した。
「もし危険な段階まできたら、みんなできちんと話し合うべきだよ。僕たちの安全にかかわることなんだから」
そして、可変リアウイングについては、安全面の問題も指摘されている。ボタンを押してから、リアウイングが元の位置に戻るまでに遅れが生じ、これがブレーキング時のクルマの挙動に影響を与えると言われているのだ。
先週にヘレスで行われていたテストでは、長いストレートからのブレーキング時に、複数のドライバーが苦戦していたと証言する関係者もいる。
「少なくとも5メートルは、ウイングに負荷を感じられない“空白の時間”のようなものがあるんだよ」とヤルノ・トゥルーリ(チーム・ロータス)は『Autosprint(オートスプリント)』へ語っていた。
しかし、これとは反対にジェンソン・バトン(マクラーレン)は、「実際にところ、ボタンの操作に対して(ウイングが)どれほど早く反応するのか驚いたよ」と話しており、ドライバーによって意見は分かれるようだ。