2011年F1第4戦トルコGPが5月7日(土)、イスタンブール・パーク・サーキット(1周/5.338km)で2日目を迎え、現地時間11時(日本時間17時)から60分間、フリー走行3回目が行われ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトップになった。
セッション開始時の天候は晴れ、気温15℃、路面温度は28℃。セッションが始まると、各車がシステムチェックなどを行うインストレーションラップに向かう中、前日に1回目のセッションでクラッシュし、2回目のセッションは走らなかったセバスチャン・ベッテル(レッドブル)もインストレーションラップを行った。
開始約15分から各車が本格的な走行を始めると、開始約20分の段階でトップはニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)に。2番手にルイス・ハミルトン(マクラーレン)、3番手にミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)がつけた。
開始約25分でベッテルがタイムを更新してトップに。また、ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)がコース脇にクルマを止めている。アルグエルスアリはスピンしたようなタイヤ痕を残してクルマを止め、その場でクルマを降りてしまった。この時点でアルグエルスアリは、タイムを計測していなかった。
その後、マーク・ウェバー(レッドブル)もタイムを更新して3番手に浮上。また、今季は好調な走りを見せているロータス・ルノーGPのビタリー・ペトロフが4番手につけた。
開始30分過ぎ、ロズベルグがターン8でスピンしたものの、クラッシュすることなく走行を再開した。ターン8には、路面がでこぼこしている部分があるが、メルセデスGPの2台はここで激しく車体の底を路面に打ちつける状態が続いている。
残り約20分、ソフト側のタイヤを装着したセバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)がトップタイムを更新。しかし、その直後に同じくソフト側タイヤを装着したフェリペ・マッサ(フェラーリ)がブエミのタイムを更新してトップに立った。
残り約10分、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がトップに。しかし、その直後にロズベルグがアロンソのトップタイムを更新し、さらにそのタイムをミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)がタイムを更新した。その一方、アロンソはトラブルが発生したようで、6速に入れたままギアを変えることなく、スロー走行でピットへ戻っていた。
そして、セッション終了直前にベッテルがソフト側のタイヤでコースイン。ベッテルはターン8の途中からDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)を作動させるという驚きの走りを見せると、最終セクションでほかのクルマに前をふさがれながらもトップタイムを更新。その後、誰もベッテルのタイムを更新できず、ベッテルがトップでセッション終了となった。