シーズン開幕前に参戦したラリーで大ケガを負い、現在リハビリ中のロバート・クビサ(ロータス・ルノー)だが、11月27日に決勝が行われる今季最終戦ブラジルGPでの復帰を目指しているとの情報が出てきた。
今週になって、クビサの最新画像や動画がインターネットに掲載されている。クビサがガールフレンドとともにリハビリを行う病院へ着いたときの様子のものだ。こうした写真が表へ出たのはこれが初めてのことである。
松葉づえを使いながら、イタリアのビアレッジョにある、ロータス・ルノーGPのチームドクター、リカルド・チェッカレッリが運営するクリニック「Formula Medicine(フォーミュラ・メディスン)」に歩いて入ったクビサ。まだまひが残っているように見える右腕には深く大きな傷跡が見られる。
『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』によれば、14日(火)にさらにもう一度右腕の手術が行われたという。
ロータス・ルノーGPのチーム代表のエリック・ブーリエは、わずか2週間前に、クビサの今季中の復帰はありえない、とドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に語ったばかりだった。
しかし、クビサのマネジャーであるダニエーレ・モレッリは今週、クビサがブラジルGPでの復帰を目指しているとイタリアのメディアに語った。
「ロバートは右手で物をつかむことができるよ。でももっと筋力をつけなくてはならないけどね」と話すモレッリによれば、クビサのリハビリは順調に進んでいるという。
もしクビサが今年復帰できるということになれば、それは現在代役を務めているニック・ハイドフェルドにとってはうれしくない知らせになるに違いない。現にハイドフェルドは、ブーリエからもっと成績を上げるようプレッシャーを受けているところでもある。
そのハイドフェルドだが、もしがクビサが近いうちに復帰してきたとしても、ルノーに残留したいと考えていることを認めた。
「僕はこのチームに残りたいよ」
「もしロバートが戻ってきても、多分もうひとつのコクピットには座れるんじゃないかな」とハイドフェルドは『Express(エクスプレス)』に語っている。
ハイドフェルドはこう話しているが、そのコクピットには現在ロシア人ドライバーのビタリー・ペトロフが座っている。そしてそのペトロフは、重要なスポンサーの後ろ盾を得て、すでに来季の契約を結んだと伝えられている。
【関連動画】
・ロバート・クビサが歩いた!