ロータス・ルノーGPは来週開催されるハンガリーGPでも、今回ドイツGPに持ち込んだレッドブル型の後方排気システムを再びテストするようだ。『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が報じた。
ロータス・ルノーGPは今シーズン、サイドポッド前端に前向きの排気口を設置。ボディの横やフロアへ排気ガスを流すための処理だとされているが、ロータス・ルノーGP好調のカギはこの「前方排気」にあるとみられていた。
しかし、ロータス・ルノーGPはドイツGPにより一般的な後方排気のシステムを持ち込んだ。2人いるドライバーのうち、ビタリー・ペトロフは前方排気システムをそのまま使ったものの、チームメートのニック・ハイドフェルドはドイツGPの金曜フリー走行(22日)に新しい後方排気のクルマをテスト。しかし、土曜日(23日)にはハイドフェルドのクルマも再び前方排気の仕様に戻された。
「後方排気を検討するのはちょっと早すぎた。まだ前方排気ほど競争力がない。しかし、もっと検討と調査をしてゆくことには意味がある」とロータス・ルノーGPの技術責任者ジェームス・アリソンは語る。
ハイドフェルドも、次のように話している。
「新しいシステムは間違いなく大きな可能性を秘めているけど、とても複雑なんだ。まだ速く走れるようにするのはちょっと大変だね。すぐにうまくいくなんてことは期待していなかったよ」