小林可夢偉「次のレースではきちんと入賞したい」

2011年08月04日(木)

7月末に行われたハンガリーGPで入賞圏内の10位にあと1つ届かず、惜しくも入賞を逃した小林可夢偉(ザウバー)が、「次のレースでは今週の経験をきちんと活(い)かして入賞したい」と語った。

ハンガロリンクで行われるハンガリーGPは例年、暑さが大きな話題になるが、今年は様子が違っていた。「ハンガロリンクは直線が短くて、コーナーばかりのイメージで、例年気温が高くてタイヤに厳しいと言われてるんですけど、今年は初日から天気が悪くて、ちょっと例年とは違う方向にいくかなと思ってました」と可夢偉は自身の公式ウェブサイトに掲載したレースレポートで振り返っている。

結果から言ってしまえば、可夢偉は11位でレースを終え、ポイントを獲得することはできなかった。「雨なら雨、晴れなら晴れだと良いけど、降ったりやんだりするのが一番大変なんです。ともかく夏休み前にしっかりポイント獲(と)って帰ることが大事だと思ってたんで、非常に残念なレースになってしまいました」と可夢偉も悔しがっている。

可夢偉によると、9位に入ったドイツGPよりも走り始めの感触はよかったものの、タイムが安定せず、クルマのバランスが原因なのか、タイヤを使いこなせていないのか見極められない状態だったという。しかし、天候がやや回復した予選では、クルマのバランスも良くなり、トップ10で争われる予選最終セッション進出の自信があったようだ。

だが、実際には最終セッションのQ3に進出できず、可夢偉は13番手で予選を終えた。「最後のラップではタイヤが1周もたなかった。セクター1は速かったんですけど、2から3にかけてはリアタイヤの温度が完全に上がりすぎちゃっていて、これは予想外でしたね。今年初めて経験した症状で、いい勉強になりました」と可夢偉はその理由を説明した。

そして決勝では、レース中に雨が降り始めたときにもドライタイヤのまま走り続け、一時は7番手まで順位を上げた。しかし、その後タイヤ交換のタイミングを逃してしまい、タイヤの状態が悪くなったまま走ったことで可夢偉は入賞圏外まで順位を下げてしまった。

「タイヤを履き替えるタイミングを逃してしまいました。さすがにあれだけ長く走ったスーパーソフトタイヤではどうすることもできませんでした。もしインターに履き替えていたらもっと状況は悪かったかもしれませんけど、とにかく次のレースでは今週の経験をきちんと活(い)かして入賞したいと思います」と可夢偉は今回の失敗を次につなげたいと書いている。

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