インディ第12戦、佐藤琢磨は7位。ライアン・ハンターレイが優勝

2011年08月15日(月)

インディカーシリーズ第12戦が14日(日)、ニューハンプシャー州のニュー・ハンプシャー・モーター・スピードウェイで行われ、8番手からスタートした佐藤琢磨(KVレーシング・テクノロジー)は7位になった。優勝はライアン・ハンターレイ(アンドレッティ・オートスポーツ)だった。以下、ホンダのプレスリリース。

アメリカ東北部のニュー・イングランドと呼ばれる地域で1998年以来という久しぶりの開催となったインディカー・レースは、雨の予報が出ていたために予定の4時よりも30分早くスタートが切られました。天気予報の通り、225周のレースが100周を迎える前に雨が降り出しましたが、走行を完全にストップするまでの雨ではなかったため、フルコースコーションで周回は続けられました。しかし、もうゴール間近の200周を超えてから雨が若干強くなり、それでもインディカーのレースコントロールは216周目にリスタートを切る決断を下したことから、多重アクシデントを招いてしまったのでした。

グリーンフラッグが振られようというところで、6番手を走っていたダニカ・パトリック(Andretti Autosport)がスピン。彼女のマシンは5番手につけていたウィル・パワー(Team Penske)の目の前を横切ったために後続で大混乱が発生し、パワー、佐藤琢磨(KV Racing Technology-Lotus)、アナ・ベアトリス(Dreyer & Reinbold Racing)、エド・カーペンター(Sarah Fisher Racing)らがクラッシュしてしまいました。

レースはその後もフルコースコーションのまま周回が重ねられたのですが、再びグリーンフラッグが振られることはなく、いったん赤旗でストップ。その後、コースがレース可能な状態に戻ることはないと判断され、コントロールラインにチェッカードフラッグが提示されました。

インディカーは、多重アクシデントが発生した216周目のリスタートにはグリーンフラッグが出されていなかったことから、その1周前の215周目の順位を最終結果として採用。その結果、優勝はライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)のものとなり、オリオール・セルビア(Newman Haas Racing)が2位、スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が3位という結果になりました。

ポールポジションからレースの半分以上を悠々とリードし続けたダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)は、118周目のリスタートで2位を走っていた佐藤と接触し、180度スピンしてストレート・イン側のウオールにヒット。そこでレースを終えました。このアクシデントによってハンターレイはトップに躍り出て、優勝を手にしました。今シーズンの初勝利はキャリア5勝目となるものです。

パワーはマシンのハンドリングが悪かったものの、チームの作戦がよく、粘り強くレースを走り続けて5位フィニッシュ。フランキッティとのポイント差を47点に縮めることに成功しました。

ライアン・ハンターレイ
「私たちのマシンは、トラフィックの中でとても速く走りました。今週はプラクティスを走るたびにマシンを着々とよくしていくことができていました。ダリオ・フランキッティはとても速かったのですが、彼はリスタートでのアクシデントによりゴールまで走りきれませんでした。レースの世界では時として、最速のマシン、最速のドライバーが勝つとは限らないのです。最後のリスタートが切られたことを私は驚きました」

「雨が降っていて、タイヤを温めることがまったくできなかったし、2速ギアでも3速ギアでもタイヤは空転し、パワーを路面に伝えることができていませんでした。このコースは本当に難しく、走っていておもしろく、私は大好きです。このようなコースでのレースでウイナーになれたことをうれしく思います。今日はオーバーテイクも多く、とてもエキサイティングなレースになったと思います」

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