ザウバー、ファビオ・ライマーの若手テスト起用を発表

2011年10月20日(木)

ザウバーが、F1若手テストの参加ドライバーを発表。チームの母国スイスのドライバーも起用されることが明らかになった。

近年のF1では、コスト削減のためシーズン中のテストが禁止されている。これにより、若手ドライバーがF1デビュー前にF1マシンで経験を積むチャンスがなくなっており、若手ドライバーにF1マシンを走らせる機会を与えることを目的に、F1経験の少ないドライバーのみによるテストが行われている。

このテストに参加できるドライバーは、過去のF1参戦数に関する規定があり、ある程度F1経験を積んだドライバーは参加できない。

今回ザウバーが発表した参加ドライバーは、同チームのテスト兼リザーブドライバーであるエステバン・グティエレスと、今回がF1初テストになるファビオ・ライマー。ライマーは、ザウバーが本拠を置くスイス出身のドライバーであり、これまでGP2やGP2アジアなどに参戦。2011年のGP2では、ランキング14位に終わったが、1勝を記録している。

ザウバーのモニシャ・カルテンボーンCEOは、「今回ファビオにチャンスを与えることができ、うれしく思っています」と語り、こう続けた。

「近年は若いドライバーへテストのチャンスを与える機会が非常に少なくなっていますが、彼らがとても複雑なF1テストにどう対応するのか、いつも楽しみにしているんです」

一方のライマーも、F1テストへの参加が決まった喜びを語った。

「自分がF1テストへ参加すると決定したとき、これがどんな意味を持つのか初めて気付いたんだ。レーシングドライバーとして、もちろんF1ドライバーになることをずっと夢見ていた。その夢がかなおうとしているなんて、信じられないよ」

「しかも、ザウバーでテストするチャンスを得たスイス人ドライバーは決して多くないんだ。だから、スイス人として、スイスのチームでF1での初めての1周を走ることができるのは、僕にとって特に名誉なことなんだよ。とても楽しみにしているし、この場を借りてこれを実現させてくれた全員に感謝したい」

今年のF1若手テストは、アブダビGP終了直後の11月15日(火)から17日(木)にかけて、アブダビGPの舞台ヤス・マリーナ・サーキットで行われる。

この記事をシェアする

【関連記事】

2011年 F1ニュース一覧 rss

2011年F1ドライバー

2011年F1チーム

世界選手権

フォーミュラカー

市販車ベース