小林可夢偉「流れが悪いときはもがいてもしょうがない。いまは待つしかない」

2011年11月02日(水)

スタート直後の混乱に巻き込まれ、1周もせずにリタイアとなったインドGPを振り返り、「流れが悪いときは、もがいてもしょうがない。いまは本当に待つしかないです」と小林可夢偉(ザウバー)が語った。

初開催となったインドGP。コースの印象について可夢偉は、自身の公式ウェブサイトに掲載したレースレポートの中で、次のように書いている。

「木曜日(27日)にサーキットを1周歩いたコースの印象は、直線が結構長いのと、そこそこ中速コーナーが多くてあとはヘアピンで、とてもシンプルなレイアウトだなと思いましたね。でも、レイアウト以上に、路面がどれだけ滑るのかが気になっていました」

「金曜日(28日)のフリー走行は、午前中の最初の数ラップはほんとにウエット路面を走っているのかと思うぐらい滑ってましたね。とくにターン5から7にかけては、 D1(ドリフトの技術を競うカテゴリー)で走ったほうが面白いような気がしてました。とにかくすごく滑るんで、本当は頑張りたいのに頑張れないみたいな難しさがありました」

予選で可夢偉は、フェリペ・マッサ(フェラーリ)に進路をふさがれ、第1セッションのQ1で敗退となってしまう。そして迎えた決勝では、ソフト側のタイヤで30周を走行し、その後再びソフト側のタイヤで走り、1周のみハード側のタイヤで走って2種類のタイヤを使用する義務を消化する戦略だった。しかし、可夢偉は1周もできないままレースを終えることになる。

「ウィリアムズの同士打ちのとばっちりを食らって、さらにうしろからぶつけられて、何がなんだかわかりませんでした」

「その後煙が出ているのが見えたので、タイヤがパンクしているせいだと思ったんですけど、実際にはクルマもひどいダメージを負っていたので、チームからクルマを止めるように指示が来ました」

7戦連続で入賞を逃すことになった可夢偉。今は辛抱のときだと語っている。

「僕たちがやっていることは決して悪くはないんですよね。こういう流れが悪いときは、もがいてもしょうがない。いまは本当に待つしかないです」

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