F3の世界一決定戦と言われるマカオGPの予選2回目で10番手になった関口雄飛(ミュッケ・モータースポーツ)が、度重なる赤旗で思うようにタイムアタックをできなかったと振り返った。
雨に見舞われた初日から一転、この日はドライコンディションとなった。全日本F3王者である関口は、ウエットとなった初日の予選1回目で6番手になっていたが、コンディションがドライになってもクルマの感触は良く、「これなら行ける」と感じていたことを自身のウェブサイトに掲載したレポートで明かしている。
マカオGPの予選は2回行われ、そのうち早い方のタイムで予選レースのグリッドが決まる。予選1回目がウエットだったため、予選2回目では大幅なタイムアップが予想された。これによって赤旗が多くなったのではないかと関口は分析する。
「ドライバーに対してはやる気持ちがそうさせるのか、予選2でも何回か赤旗がでました」
しかも、関口にとっては不運なタイミングで赤旗になることが多かったようだ。
「1回目のアタックのタイミングも赤旗に引っかかってしまいました。このとき一時的に3番手タイムを出せていたので、そのまま連続周回してもう一度狙っていたので残念でした」
「さらにピットで調整をして2回目のアタックをした際も、ベストタイムを更新してさらに連続周回とおもった矢先にまた赤旗が出てそのままタイムアップとなりました。このとき最後のアタックではセクター1の高速区間でうまくスリップ・ストリームを利用できて予選中の自己最高区間タイムを記録できていただけに残念な気持ちで一杯です」
19日(土)に行われる予選レースで決勝のグリッドが決まる。その予選レースに向け関口は、次のように意気込みを語った。
「セカンドベストは30台中27台なので非常に厳しいですが明日も自分のベストを尽くします。明日の予選レース(10周)は現地時間14時(日本時間15時)からスタートします。今日までの2日間、ウォールにヒットしてダメージを負うことなく、走行距離を稼げました。決勝レースを見据えたグリッドポジションを確保できるように頑張ります」
なお、初日の走行中、安全規定に違反したクルマが複数いたとのことで、予選レースでの関口のグリッドが繰り上がり、関口は7番手から予選レースをスタートする。