アメリカの最高峰レース、インディカーへ来年にエンジンを供給するホンダ、シボレーが3日間にわたるテストをセブリングで実施。ホンダのドライバーとして、佐藤琢磨がこのテストに参加した。
このテストでは、来年のエンジンとマクラーレン製新ECU(電子制御機器)を、来季シャシーのDW12に搭載。琢磨にとっては、DW12で初の走行となった。
「新車を走らせる素晴らしいチャンスを得た、最高の1日になりました」と琢磨は『SPEED.com』へ語り、こう続けた。
「まだテストでやるべきことは多いですが、第一印象はかなり前向きです。大きく改善すべき点もあるのですが、全体的にはいい印象を受けています。セットアップに取り組むと、クルマはこちらの予想通りに反応してくれました。その点には喜んでいます。エンジンがターボになっているので、昨年に比べるとかなり違いますね」
2011年まで、インディカーでは自然吸気の3.5リッターV8を使用していた。しかし、来季からは2.2リッターのV6ターボエンジンとなる。
「排気量が小さくてターボがついています。僕はこういったレースエンジンを使うのは初めてなんですよ。制御系やプログラム、ブースト、ターボ圧などといったことが、どう機能するのか確認するのは、とても興味深かったです」と琢磨は新エンジンについて語った。
琢磨は先日のファンクラブイベントで、来季もインディカーで走る見込みだと語っていた。まだ来季の所属チームは発表されていないが、複数のチームと交渉中であることも琢磨本人が明かしている。