セバスチャン・ベッテルにトラブルはなかったと疑う各メディア

2011年11月30日(水)

レッドブルが、シーズン最終戦となったブラジルGPで所属ドライバーのマーク・ウェバーを勝たせるため、チームメートのトラブルを「演出」したのではないかと各国のメディアが報じている。

レッドブルはすでにこのうわさを強く否定しているが、例えばスペインの『Marca(マルカ)』が疑うように、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)はギアボックスにトラブルが発生したと見せかけて、ウェバーにトップの座を譲ったのではないかする意見は多い。

イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ラ・ガゼッタ・デロ・スポルト)』は「ウェバーがここまでチームに尽くしたご褒美をもらった」と書き、同じくイタリアの『Corriere della Sera(コリエール・デラ・セラ)』は次のように報じた。

「ベッテルは盛大なパーティーの後で、残ったパンくずをウェバーにプレゼントした。ウェバーが精神分析医に通わなくてすむためだ」

スペインの『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』も次のようにつけ加えている。

「ベッテルが本当にギアボックスに問題を抱えていたなど、誰も信じてはいない」

その理由について『Der Standard(デア・シュタンダルト)』は、ウェバーがドライバーズ選手権で2位になる可能性が残されていたためだとしている。

また、『La Stampa(ラ・スタンパ)』はフェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリの次のような冗談を紹介している。

「多分彼ら(レッドブル)は、チームオーダーを自由に出していいということを忘れていたんだろうね」

フェラーリのフェルナンド・アロンソも次のように語った。

「どうでもいいよ。ただ、僕たちのある行為に対して、彼らは文句を言っていたことがあるけどね」

しかし、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、ベッテルが自分自身でレース後に取り外されたギアボックスを見て、もうほとんどオイルが残っていなかったことを確認したと伝えている。

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