2010年はかなりの間をアメリカのNASCARトラックシリーズに費やしたナレイン・カーティケヤン。まずは「勘を取り戻したい」という。
ヒスパニア・レーシング(HRT)と契約後、カーティケヤンはツイッター上で、2011年シーズンの準備として最初の仕事は2010年F1シーズンの総集編DVDを買うことだと語っている。
今週34歳になるインド人ドライバーのカーティケヤンは、「アメリカで戦っている間、ほとんどのレースを見逃した。まずは追いつかなきゃ」とコメントしている。
カーティケヤンはF1デビューを飾った2005年以降、まったくF1を戦っていない。インド『Deccan Herald(デカン・ヘラルド)』紙に語ったところによれば、まだまだ若いチームであるHRTについても予備知識は乏しいという。
2010年に比べてHRTは良いシーズンを送れるかどうか感触をきかれたカーティケヤンは、次のように答えている。「昨年のマシンは使用エンジンで大きくつまずいたね」
2010年はイギリスのコスワース社製ユニットを使用したHRTは、今年も同じエンジンを使う予定だ。
「チームは2011年シーズンに向けて有効な計画を数多く立てた。それがすべて実を結ぶといいね」とカーティケヤンは語る。
カーティケヤンにとってもうひとつの問題はフィジカル面かもしれない。わずか「10日前」まではNASCARトラックシリーズ2年目に向けて「あとはサインするだけ」の状態だったと明かしている。
HRTチーム代表のコリン・コレスも、2005年に采配(さいはい)を振るったジョーダンでカーティケヤンの「もっとも大きな弱点」は体力面だったと認めている。
「それでも、非常に長い距離を走るルマン・シリーズで体力はバッチリだった」とコレスは言う。
カーティケヤンは最近、NASCARを後にしてF1の小チームにシートを得るのは「大きなリスク」だったと語っている。
「今後10カ月で、決断が正しかったかどうか分かるだろう」と、彼は10日(月)付けのインド「Times of India(タイムズ・オブ・インディア)』で話している。