インドの報道によると、カルン・チャンドックは、F1の前所属チームであるヒスパニア・レーシング(HRT)によって法廷に引っ張り出されそうだ。
イギリスの『The Sun(ザ・サン)』紙は今週、チーム代表であるコリン・コレスの話として、2010年シーズン半ばで26歳のチャンドックがマシンを降ろされたのは「契約に定めた義務を果たさなかったからだ」と伝えた。
インド中南部の都市ハイデラバードの『Deccan Chronicle(デカン・クロニクル)』紙は、契約違反でHRTが訴訟を起こす方針だと報じている。
コレスは言う。「カルンが2010年シーズンの契約をわれわれと締結する際、彼は多くの約束事を飲んだ。ところが、その義務を果たせなかったのだ」
「われわれはしばらく待ったが、ドイツGPで彼を下ろす以外に他の方法はなかった」
「それでも、彼に対するわれわれの扱いは紳士的そのものだった。公表もしなかったしね。以来、カルンはチームから外れてしまったんだ」
報道によると、チャンドックのスポンサーは800万ユーロ(約8億6,400万円)を約束していたところ、200万ユーロ(約2億1,600万円)しか出さなかったという。コレスは、その不足分がチーム運営に響いたと明かす。
「われわれはマシンにある程度のアップグレードを予定していたものの、そのすべてを乱されたよ」とコレスは語った。