HRT代表「F1にカスタマーカーは必要ない」

2011年11月04日(金)

コリン・コレス(HRT/チーム代表)はF1での他チームが製造したクルマ、いわゆるカスタマーカーの利用を認める動きを支持しない立場であることを明かした。

3日(木)にジュネーヴでF1運営委員会は次期コンコルド協定における規制緩和について討論する予定で、これによって知的財産の共有への規制が緩和される見通しだと報じられていた。

なお、コンコルド協定とは、FIA(国際自動車連盟)とF1チームの間でF1の商業的な権利など、さまざまな取り決めが書面にされている規定で、現行の協定は来年末で失効となる。

HRTの代表を務めるコレスは自身のチームのために「完成品」のクルマを購入することに興味を示すことはないだろうと語った。

『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・デ・サンパウロ)』紙は「各チームがプロジェクトに関しての知的財産を保有する義務を負っていたから今日のF1がある」というコレスのコメントを報じた。

そして「他のチームのプロジェクトの利用を認めるのは過ちだと思う」と付け加えた。

コレスは現在の仕組みでも小規模チームは上手くやりくりしているとも述べた。

「現在、われわれはクルマの部品の製造のために数社と契約を結んでいる。そのため、われわれは高価な機械や風洞設備を維持する必要がない。以前ほどチームの運営に費用がかさむことはない」と説明した。

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