ヒスパニア・レーシング、チーム代表が失職か

2011年06月29日(水)

グリッド最後尾に甘んじるヒスパニア・レーシング(HRT)が組織改革を断行中だ。

先週末のヨーロッパGPでは、現テクニカル・ディレクター、ジェフ・ウィリスがさらに上の役職に就くのではとうわさされていた。

また『motorsport-total.com』は、数年前にBARホンダ(現メルセデスGP)でウィリスと密接な関係を持っていたギャリー・サベージが、技術部門の上層部入りを前提に契約間近と報じている。

カナダGPでもヨーロッパGPでも、サベージの姿はパドックで見受けられた。また、HRTはサベージとのあいだで「突っ込んだ話し合い」が進行中と認めている。

元BARでヒスパニアに籍を置く人物にはジャッキー・エッケラートもいる。

スペインのモータースポーツサイト『GrandPrixActual』は、上記3名の指揮の下、ブラックリーのメルセデスGP本拠地にある旧BARの風洞で、間もなく空力プログラムが開始されると報じている。そうなると、現チーム代表のコリン・コレスはその地位が危なくなる。

チームオーナーのホセ・ラモン・カラバンテは言う。「チーム立ち上げに助力はしてくれたが、別にコリン・コレスと生涯契約を結んだわけではないからね」

「同意を得られれば引き続き一緒にやっていくが、そうでなければほかの人間とやっていくよ」

コレスが去ることになれば、HRTのチーム構造に多くの疑問符が付く。現在HRTは、コレスがドイツのグレディングに持つTMEという施設を事実上の本拠地にしている。

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