ヒスパニア、FOTAによる資格停止処分を否定

2011年01月15日(土)

ヒスパニア・レーシング(HRT)のチーム代表、コリン・コレスは、会費を支払わなかったため同チームの会員資格を停止したとするFOTA(フォーミュラ1・チームズ・アソシエーション)の言い分を真っ向から否定した。

FOTAは大チームのための組織としたHRTスポークスマンの発言を受け、シモーネ・ペリロ(FOTA事務局長)は、HRTが年会費10万ユーロ(約1,100万円)の一部あるいは全額を支払っていないことを明らかにしている。

インド『Hindustan Times(ヒンドゥスタン・タイムズ)』紙にコレスは次のように語る。「冗談じゃない。FOTAはデタラメを言いふらしているが、近々に真相は分かるだろう。今は他に言いたくない」

一方でコレスは、2012年以降の新コンコルド協定に向けての話し合いでFOTAが振りかざそうとしている政治的圧力に言及した。

「FOTAが(F1商業権を持つ)CVCキャピタル・パートナーズと(F1最高権威の)バーニー・エクレストンに対抗する唯一の勢力になろうとしているのは事実だ。でもFOTAは、ケンカを仕掛ける相手が悪すぎるよ」

こうしたことからHRTとしては、「コンコルド協定のようなデリケートな問題について、単独で交渉できる権利を委譲したくなかったんだ」とコレスは説明している。

では、FOTAの年会費10万ユーロ(約1,100万円)はどうなのだろう。

「われわれが組織を去ったのは、FOTAが主として大チームの利益を守るところからだ。あれでは金を払って所属する意味がない。われわれにとって有益ではない組織に会費を払うくらいなら、マシンに金をかけるほうが良いよ」とコレスは語った。

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