ローマかモンツァか、F1イタリアGPの将来

2011年01月15日(土)

2013年、イタリアの首都ローマを舞台に行う計画の公道グランプリ。かなりの劣勢だが、プロモーターには諦める気配がない。

13日(木)、F1最高権威のバーニー・エクレストンがローマのジャンニ・アレマンノ市長に宛てて書簡を送ったことが明らかになった。表向きは計画の停止宣告に見える。

イタリア『La Repubblica(ラ・ レプブリカ)』紙によると、エクレストンは書簡の中で、1カ国に2開催を許すよりも、F1は世界に足を延ばし、アメリカにも再進出しなければならないと市長に説明したという。

ところがアレマンノ市長は、エクレストンの手紙はローマに「ダメ出し」をしたものではないと、次のようにイタリアのマスコミに話している。

「むしろ、イタリアには1回のグランプリ開催しか認めないという決定の知らせだった。すなわちモンツァかローマ、どちらも開くなら1年おきに交代ということだ」

市長は、来週にもローマとしての「最終的な決断」を公表すると付け加えている。

ローマでのレースに賭けるプロモーターのマウリツィオ・フラミニもまた、エクレストンの書簡を、F1関係者、さらにはローマ開催をかたくなに拒むモンツァとの交渉スタートととらえている。

フラミニはイタリア『ANSA』通信を通じて次の声明を出した。「エクレストンはローマとモンツァの交互開催を提案してきた。われわれはミラノ自動車クラブならびに(モンツァの所有者である)シアスと話し合い、協力態勢の可能性を探ってゆく」

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