ローマはF1から一歩後退、焦点は2020年五輪へ

2011年01月21日(金)

ローマ市長のジャンニ・アレマンノは、同市中心部エウル地区で行うF1市街地レースの計画から「一歩引き下がる」ことを明らかにした。

以前は計画の支持者だったバーニー・エクレストンも先週、市長に宛てて書簡をしたため、すでにモンツァがカレンダーに載っているほか、イタリアでF1を2回開催する余地はないと言明している。

意味合いとしては、レースをしたければローマとモンツァで隔年開催するよう交渉を始めろと取れる内容だが、市長は2020年オリンピックの招致にほぼ集中すると、次のように述べたのだ。

「道は完全に閉ざされてはいない。しかし、市の利益はすなわち国の利益なのだ」とイタリアの『La Repubblica(ラ・レプブリカ)」紙は、市長のコメントを伝えている。

アレマンノ市長は、F1についてローマ市は「一歩後退」だと言っており、「後日、記者会見を行う」としている。

市役所に向けては、「2020年五輪に向けて、より真剣な取組み」を求め、オリンピックは「ローマにとってただ遠大な目標ではなく、実現可能」だと説いている。

アルマンノ市長は、F1開催でローマとモンツァの協調を探る話し合いは不調に終わったことを示唆している。

「われわれは常にモンツァ市長との接点を保ってきた。北部やロンバルディア州のお偉方ともね。残念ながら、まともな話し合いはできなかった。モンツァかローマか選択を迫られたら、われわれは引き下がるとまで言ったんだがね」と語っている。

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