イギリスF1生中継の有料化、ほかの国への影響は?

2011年08月10日(水)

イギリスで、2つの放送局がF1の放映権を獲得し、全レースの生中継を行うのが有料チャンネルのみになる問題で、F1最高権威のバーニー・エクレストンは、ほかの国でも同様の契約形態が採用されることになるのか明言を避けた。

イギリスでは今年まで『BBC』が無料放送でレースの生中継を行っていた。しかし2012年からの5年間は、有料チャンネルの『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』と『BBC』が合同で放映権を獲得。『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』では全レースの全セッションが生中継されるが、『BBC』で生中継されるのは一部のレースの予選と決勝のみ。それ以外はハイライトを放送することになる。

F1の商業面を規定するコンコルド協定において、主要な市場での無料放送が保証されていると言われる。そのため、今回の契約が非公開であるコンコルド協定に違反しているのではないかとの意見もあるが、その点についてイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』がエクレストンに質問をぶつけた。

「その通りだ。特定の国々では、レースが生中継されなければならない。だが、今回の契約によってイギリスでは、BBCで夕方6時からレースを見ることができるんだよ」とエクレストンは語っている。

イタリアでもイギリスと同様のことが起こるのかという質問に対して、エクレストンは次のように答えた。「まだ分からない。しかし、イギリスで起こったことはまれなケースだと考えている」

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