F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、テキサス州で来年復活するアメリカGPが当初予定されていた6月に開催されないことを認めた。
表向きは、テキサス州の夏の暑さを避けるため11月へ日程を変更することになっているが、主催者側がテキサス州オースティンでのサーキット建設により多くの時間を必要としていることが理由ではないかとの意見もある。
しかし、この変更における予想外の副産物が生まれてしまった。テキサス州法ではアメリカGPに向けて州が用立てる資金が支払われるのは、レースの1年前になるという。
そのため、本格的なサーキット建設を始めるのは今年遅くまで待つ必要があるようだ。
「いろいろなうわさは耳にしているが、起こりえる一連の流れについて憶測することはない」と会計監査官の広報は、コメントした。
しかし、エクレストンによると、ハンガリーGPの際に報じられた新カレンダー案こそが、来季のF1日程になるという。
エクレストンは『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に対して、「草案が出来上がる前に、FIA(国際自動車連盟/F1統括団体)がまるで最終的なカレンダーのように発表したんだ」と語り、次のように続けた。
「例えば、夏には40℃にも気温が上がるため、オースティンは11月へ移動する。二度とダラスでのような経験はしたくないね」
1984年、テキサス州ダラスで開催されたアメリカGPで、ドライバーは焼けるような暑さとボロボロになった路面に苦しんでいた。