イギリスF1生中継の有料化、BBC主導で有料チャンネルと契約折半

2011年08月20日(土)

イギリスでF1放映権を握る『BBC(英国放送協会)』。それゆえにイギリスで無料TV放送を存続させることができなかったと、F1のボス、バーニー・エクレストンが言っている。

『BBC』は、2014年までF1放映権を握っている。ところが、公共放送局として経費削減に迫られており、2011年にF1を生放送する権利の半分を有料チャンネル『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』に譲り渡してしまったのだ。

これに怒ったのは、イギリスのF1ファン。『Channel4(チャンネル4)』や『ITV』といった他の民放局がF1生中継の権利交渉に前向きだったのに、何故というわけだ。

エクレストンはイギリスの『Mirror(ミラー)』紙に、次のように話す。「ITVとも話をしたが、彼らもチャンネル4と同じ問題を抱えていた。われわれは、BBCとの間に2014年まで契約があるんだ」

F1を共同で放送するにあたり、局の選択で『BBC』は「全権を握っていた」のかとの問いにエクレストンは、「ああ、もちろん」と答える。

「もしチャンネル4が、年間4,500万ポンド(約56億7,000万円)で今日、契約にサインしたいと申し出たら、多分われわれは、その話に乗っただろう。だが、それが問題なんだ。いかにわれわれが望もうとも、彼らとは取引できないんだ」

たいへん重要なF1市場のイギリスで、全レース無料放送は失われる形となったが、それでF1人気に影響は出るだろうか? エクレストンの答えは、ノーだ。

「来年は2局でF1放送が組まれるわけだから、それを合わせると短期的には、今より多くの視聴者を得ることになるだろう。われわれは万々歳、チームにもファンにも良い結果じゃないか」

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