リザーブドライバーのファイルーズ・ファウジーについてロータス・ルノーGP(ルノー)は、今年のF1デビューの可能性を否定しない。
チーム・ロータスから、2011年は母国マレーシアの自動車メーカーであるプロトン所有のグループ・ロータスに移籍したファウジー。彼は昨年、数戦で金曜朝のフリー走行走行に出走した。
プロトンとの関係が深い28歳になるファウジーは、もしかしたらシーズン終盤、レースドライバーに昇格し、レースデビューするかもしれない。このようにマレーシア『Star(スター)』紙に語るのはロータス・ルノーGPチーム代表のエリック・ブーリエだ。
ブーリエは次のように述べたと、記事は伝えている。「もしシーズン終りにかけてファイルーズが良いところを見せれば、チャンスをつかむかもしれない」
さらに記事は、こう続ける。「才能あるドライバーが次から次へと現れる中、F1ドライバーとして一人前になれるかどうかはファイルーズ次第と、彼(ブーリエ)は付け加えた」
ブーリエは「彼(ファウジー)はわれわれと共に成果を上げるべく、訓練の真っ最中だ。お客さん扱いはしない。彼には潜在能力がある。F1は、あれほどのスポーツ競技だ。精神的にも肉体的にも用意ができるよう、われわれも取り組まなくてはならない」とコメントしている。
ファウジーの契約について、詳細は交渉中だという。
一方、プロトンCEO(最高経営責任者)のダトゥ・サイド・ザイナル・アビディンは、ロータス・ルノーGPがチーム・ロータスと5年契約を結んでいたファウジーをわずか1年で“引き抜いた”とされることについて否定した。
「契約終了前に彼を引き抜いただなんて、とんでもない。それに至る取引なんかないよ。われわれは全員、プロフェッショナルだ」