ロータス・ルノーGPは、今後も所属ドライバーにラリーなどの危険なスポーツへの参加を禁じることはないと明言した。
ロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)は、6日(日)に参加したラリーでクラッシュ。一時は生命の危機に陥ったほか、右腕を切断する寸前になっただけではなく、多数の複雑骨折などの重傷を負った。これにより、ロータス・ルノーGPはエースドライバーを欠いた状態でF1シーズン開幕を迎えることとなった。
現役のF1ドライバーが危険なスポーツを楽しむことには、以前から反対意見も多く、ドライバーが危険なスポーツに参加することを契約で禁じているチームもある。
クビサは無類のラリー好きとして知られており、ロータス・ルノーGPと契約する際にはラリー参加の許可を契約の条件にしていたとも言われるほどだ。しかし、今回の事故を受け、ロータス・ルノーGPが今後はラリーなどにドライバーが参加することを禁止する可能性もあるとみられた。
だが、ロータス・ルノーGPのチーム代表エリック・ブーリエは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』でこう語っている。
「いいや、(方針を)変えるつもりはない。ロバートはレーサーであり、私もレーサーだ。もしわれわれがラリーやカートを禁止していたら、彼は不満を抱えていただろう」
「ドライバーが最も輝けるのは、チーム内で満足し、快適に感じられているときだ。言うまでもなく、クラッシュしたあのコーナーの直前まで、ロバートは心から楽しんでいたはずだよ」