専属のマネジャーを雇わないままF1の世界チャンピオンに上り詰めたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)。そんなベッテルのマネジャーになりたいと、F1界で最も有名なマネジャーが名乗りを上げた。
その人物はウィリー・ウェバー。かつてはミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)のマネジャーだった人物だ。現在はシューマッハのグッズ販売やスポンサーなど、商業面のみを担当しているが、スポーツ界で最も収入が高かったと言われたこともあるシューマッハの収入から20%を得ているとして、一躍有名になった。
こういった事情から、自身も億万長者になったウェバーは現在、昨年までウィリアムズに在籍したニコ・ヒュルケンベルグのマネジメントを担当している。
だが、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌とのインタビューでウェバーは、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が現在のF1で最高のドライバーだと語った。
そして、その中で誰のマネジメントを担当したいか問われると、「ベッテルだよ。もちろんね」とウェバーは答えている。
ベッテルは、23歳の若さで史上最年少のF1王者になったが、これまでマネジャーを雇ったことはなく、父ノルベルトの手を借りることもあるものの、契約を結ぶ際には弁護士から助言を得ながら、自ら交渉などを行ってきた。
しかし、ウェバーは次のようにマネジャーの必要性を説いている。
「彼は、これまで以上にマネジャーが必要になる。自分の成功を売る必要があるからね」
「これからは、コックピットの外でどれだけのお金を稼ぐことができるかが重要になる」