フェラーリが25日(火)に声明を発表。その中で、2011年型F1マシンの名前が「F150」になることを明かした。
近年のフェラーリは、頭にFをつけ、その後ろにその年の数字をつけた名前をF1マシンにつけることが多かった。例えば、2008年にフェラーリがF1を戦ったクルマは、「F2008」になっていた。
しかし、フェラーリの親会社でもあるフィアットのジャンニ・アニエリ会長が亡くなった2003年には、アニエリのイニシャルから取ったGAを車名に入れ、「F2003-GA」にした。また、フェラーリがF1世界選手権に参戦を始めてから60周年あたる2009年には、「F60」を車名にするなど、フェラーリにとって節目となる年には、それにちなんだ車名をつけていた。
2011年型車につけられた「F150」の名は、イタリア統一150周年を記念するものだという。そして、2011年には、クルマのボディに掲載されるイタリア国旗がより目立つものになるともフェラーリは発表している。
フェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長は声明の中で、次のようなコメントを残した。
「フェラーリは、イタリアの優秀さ、能力、そして創造性を表現するものだ」
「マラネロ(フェラーリ本拠地)で自らの仕事に情熱を注ぐすべての従業員は、世界に向けて母国を代表するという誇りと責任を共有している。だからこそわれわれは、イタリア全土にとって重要な今回の節目に、このクルマをささげることにした」
この発表の前には、今回の決定がイタリアのジョルジオ・ナポリターノ大統領に伝えられ、大統領は謝意を示していたという。
なお、F150は28日(金)にマラネロで正式発表される。この発表会の模様は、イタリアの国営放送『RAI(ライ)』が生中継するほか、フェラーリの公式ウェブサイト『Ferrari.com』でも中継される。新車発表は、イタリア時間の10時(日本時間18時)に始まる予定だ。