上海のF1サーキットで行われている路面の改修工事は、地盤沈下が主な原因だった。
2011年カレンダーで4月に組み込まれている中国GPは、暫定日程のままだ。F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)が3月に実施する査察が終わらないことには、正式決定は出されない。
2億4,000万ドル(約197億9,300万円)をかけて7年前に作られたサーキットで必要とされた改修は当初、舗装と水はけの改善だとみられていた。
しかし、地元のレース主催者は、第一の問題が地盤沈下であることを認めている。基礎が沈み込み、3つのコーナーにわたってコース路面に影響が出てしまった。
レースの主催会社ジャス・イベントのマネジャー、ヤン・イビンは『Shanghai Daily(上海デイリー)』へ、次のようにコメントしている。
「問題はない。しっかりFIAと連携し、われわれのプランは承認された。レースには間に合う」
記事によると、1コーナー、8コーナー、14コーナーに重大な地盤沈下がみられるという。上海国際サーキットは2003年、沼地だったところに建てられた。
「地盤の軟らかい上海で地盤沈下は当たり前。そんな場所にサーキットはあるのだ」と、ヤンは加える。
技術主任のサン・リャンが『Oriental Morning Post(オリエンタル・モーニング・ポスト)』紙に語ったところによると、コースには「複合素材」によって人工的に高低差がつけられているという。
「サーキットには、地面の上に乗っているところがあれば、そうでないところもある。時間がたてば、場所によって地盤沈下が起こるのは当然だ」