エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)が、中国GPの際にクラブで、ロータス・ルノーGP関係者と殴り合いのケンカをしていたことが明らかになった。
当初、イタリアのテレビ局『Rai』やフランスのテレビ局『TF1』は、中国でスーティルがケンカにかかわっていたことを報じていたが、イタリアのウェブサイト『422race.co』がその詳細を伝えた。
『422race.co』によると、中国のクラブ『M1NT』でのケンカにより、ロータス・ルノーGPのオーナー企業であるジェニイ・キャピタルのエリック・ルクスは血まみれの状態だったようだ。ルクスは、ジェニイ・キャピタルを率いるジェラルド・ロペスの右腕と言われている人物だ。
中国GPの約3週間後に行われたトルコGPでは、ルクスの首に残った傷跡が確認されており、ロータス・ルノーGPの広報も次のように認めていた。
「中国GP後、日曜(4月17日)にエリック・ルクスがかかわった、ある事件が起きたのは事実だ」
「しかし、これはエリックとほかの人物の間での個人的な問題なので、ロータス・ルノーGPはこの件についてコメントする立場にない」
事件を目撃した関係者によると、ルクスはあわてた様子でM1NTのVIPルームから出てきており、その首には血が流れていたという。また、その直後にはスーティルの友人であるルイス・ハミルトン(マクラーレン)が、ボディーガードに守られながらVIPルームから足早に立ち去っていた。
「スーティルは明らかに、法的な問題を避けるため、急いで中国から出国する必要があったようだ」と『422race.com』は伝えている。
一部には、スーティルがすでにルクスへ謝罪したとの情報もあり、F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)も、この件を調査しないと明かしている。そして、スーティルが所属するフォース・インディアの広報は、次のようなコメントを残した。
「この件は、各関係者の個人的な問題であり、われわれは何も情報を持っていない。それなので、コメントは差し控えたい」