メルセデスGPが、急きょ2011年型F1マシンの画像を公開した。
当初メルセデスGPは、2月1日(火)からバレンシアで始まる合同テストで新車をお披露目する予定だった。しかし、『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンタック)』が30日(日)、メルセデスGPの2011年型車MGP W02の画像を掲載した。
今回流失した画像は、チームが使う正式な画像だったようで、その後、メルセデスGPは公式ウェブサイトで新車の画像を公開。『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンタック)』が掲載していた画像は、メルセデスGPが公開した画像と同じもので、これに説明文を加えただけというものだった。
この画像を見る限り、W02はノーズが高く、そして幅広になっている。また、昨年は左右2つに分かれたエンジンの吸気口を採用していたメルセデスGPだが、W02では従来のような形状が採用された。そして、カラーリングはより光沢のあるシルバーになった。
メルセデスのモータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグは、「輝く新しいシルバーになった。美しい形状をきれいに輝かせている」とコメントした。
また、メルセデスGPのチーム代表ロス・ブラウンは、より攻めたアイデアがW02には採用されているとして、次のように語った。
「去年は、エンジニアの興味深い提案のいくつかを却下せざるを得なかった。だが、今は状況が変わった。われわれは、よりうまくまとまっている」
さらにブラウンは、今年から復活するKERS(運動エネルギー回生システム)にも自信を見せた。
「非常に軽く、とてもコンパクトなので、ほとんどバランスに影響しないだろう。これは大きなステップになる」
そして、今年もドライバーとしてメルセデスGPにとどまったミハエル・シューマッハは、新車についてこう語っている。
「みんながとてもいい仕事をしてくれた。僕は大満足だよ」
「昨シーズンのかなり早い段階から新車に取り組み始めることを決めていたんだ。2010年型車の何が悪かったのか、すぐに把握できた。そういったものすべてを大きく改善できたよ」