小林可夢偉が所属するザウバーの2011年型車C30は、昨年の弱点を克服したものになっているとチーム側が自信を見せた。
ザウバーによると、C30は特に昨年の序盤に問題となった信頼性を向上させただけではなく、数多くの弱点を乗り越えているという。空力の効率、低速域のコーナリング、メカニカルグリップが向上されたほか、サスペンションの調整も自由度が増したとのことだ。
さらにザウバーは、ノーズが引き上げられ、リアはコンパクトになり、ドライバーの頭上にあるロールフープや、後ろへいくにしたがって下がっているエンジンカバーも新しくなったと説明している。また、C30には、ザウバーへエンジンを供給するフェラーリ製のKERS(運動エネルギー回生システム)が搭載されるとのことだ。
そして、今回発表された新車がそのまま開幕を迎えるわけではないとザウバーは加えている。2月1日(火)に始まる合同テストを通じて開発を重ね、開幕戦バーレーンGPでは今とは違う空力パッケージが装着されるとのことだ。
2011年のF1開幕戦バーレーンGPは、3月13日(日)に決勝が行われる。