18日(金)にバルセロナで開幕したF1合同テスト。前日の夜に降った雨が路面に残り、朝はウエットやインターミディエイトタイヤを使うドライバーも多かったが、インターミディエイトの耐久性に驚きの声が上がっている。
2011年のF1でも、雨用タイヤは2種類用意されており、路面の水量が多きときに使用されるのがウエットタイヤ。路面の水量が少ないときや、乾き始めているときに使用されるタイヤはインターミディエイトと呼ばれる。
ピレリのドライタイヤ、特にスーパーソフトは、パフォーマンスの低下が早く、しかも激しいことが指摘されていた。しかし、18日に使用されたインターミディエイトは、路面が乾いてからもほとんど摩耗がなかったという。
『Autosport(オートスポーツ)』は、次のように語るハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)のコメントを伝えた。
「今日インターミディエイトで走れたのは重要だった。正直に言って、とても驚いたよ。路面は完全なウエットという状態ではなく、かなり湿っていて、乾いていくという状況だった。僕たちはかなり速く、1分40秒台でとても安定して走れたよ。タイヤのパフォーマンスはまったく低下しなかったんだ」
また、小林可夢偉(ザウバー)も、昨年までのブリヂストンタイヤに比べ、グリップ自体は低いものの、パフォーマンスは非常に安定したものだったとして、こう語った。
「グリップは(ブリヂストンより)かなり低かったんですが、安定性はピレリのほうがいいですね。これについては問題ありません。どうやってウエットタイヤとインターミディエイトタイヤを使い分けるのか難しいですね。コンパウンドは、かなり硬いと思います」