F1へタイヤを供給するピレリが、2011年のF1最終戦ブラジルGPまでのタイヤコンパウンドを発表。初開催のインドGPにはソフトとハード、アブダビGPとブラジルGPにはソフトとミディアムが持ち込まれる。
現在も建設作業が続くブッダ・インターナショナル・サーキットで行われるインドGPは、今年が初開催。タイヤへの負担が高くなる粗い路面と、高い気温になることが予想されることから、4段階ある硬さのうち、最も硬いハードと、3番目に硬いソフトのドライタイヤをピレリは選択した。
また、各レースへ持ち込まれる2種類のドライタイヤは、プライムやオプションと表現され、レースの週末にはプライムが6セット、オプションが5セット供給される。金曜のフリー走行1回目と2回目で使用できるタイヤは3セット。プライムが2セットと、オプションが1セットに規定されている。これまで、2種類のうちソフト側がオプション、ハード側がプライムに指定されていた。
しかし、インドGPではソフト側がプライム、ハード側がオプションとの指定になる。タイヤは通常、コンパウンドの軟らかい方がラップタイムは速くなり、硬いほうが耐久性は高くなる。そのため、ソフト側をプライムに指定することで、速く走れるタイヤを使う機会が増えるとピレリは説明している。
アブダビGPは、昨年に各チームがピレリタイヤでのテストを行ったヤス・マリーナ・サーキットが舞台。そのため、このときのデータをもとに、ピレリはソフトとミディアムを選択した。また、最終戦ブラジルGPが行われるインテルラゴス・サーキットは、低速から高速までさまざまなコーナーがあるため、ソフトとミディアムの組み合わせた最適だとピレリは判断した。