F1界のボス、バーレーンGP開催に前向き 「問題はない」

2011年02月19日(土)

反政府デモにより、2011年のF1開幕戦バーレーンGPが中止になる可能性が高まっているが、F1最高権威バーニー・エクレストンは開催に前向きな姿勢を示した。

今週末に予定されていた下位カテゴリー、GP2アジアの中止が発表された17日(木)、エクレストンは「もし今、(バーレーンへの)渡航の手配をしようとしているのなら、やめておけと言っておく」とコメントしていた。

しかし18日(金)になるとエクレストンは、『BBC radio(BBCラジオ)』へ次のように語った。

「現地にいるわれわれの関係者は、落ち着いていて問題はないと言っている」

「今日は望みが大きくなっているよ。何もしなくてすむよう願っている。すべて問題なくなることを願おう」

エクレストンは、18日になって入ってきた情報をGP2のレース関係者が知っていれば、GP2アジアが中止されることはなかっただろうとも語っている。

だが、チーム関係者は情勢が不安定なバーレーンへ行くことに慎重な姿勢を見せており、ウィリアムズのチーム会長アダム・パーは『Reuters(ロイター)通信』へ次のように語った。

「われわれは、訪れる国に前向きな貢献をしたいと思っている。ポジティブな存在としてその国を訪れたいのだ。もしそれができない場合、ネガティブな影響は与えたくない」

「もしF1が騒乱の中心になってしまうのなら、それは憂慮すべきことだ。関係する者の安全だけではなく、あの国で起こっていることに敏感になる必要がある」

また、匿名のチーム首脳は「自国民を殺すような政府を支持したら、われわれに非難が集中するだろう」とコメントした。

その一方、『CNN』は現地の救急関係者の話として、18日にもバーレーンの首都マナマでデモ隊と治安部隊が衝突し、治安部隊の発砲によって4名が死亡したと伝えている。

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