今年、レースを開催することができなかったバーレーンGPだが、開催権料の支払いは行われたという。
今年初めにバーレーン国内で治安問題が発生し、開幕戦に予定されていたバーレーンGPが最終的にキャンセルされたが、F1最高責任者のバーニー・エクレストンはバーレーン政府に対して4,000万ドル(約30億円)を超えるといわれる開催費の請求は行わないつもりだとして、次のように語っていた。
「レース開催に対する通常の費用は支払われない。レースが開催できないのに費用を請求はしないよ」
しかし、『Independent(インデペンデント)』によれば、エクレストンはバーレーンが最終的に2011年の開催権料を支払ったと述べたという。つまり、今年もバーレーンは開催権料を支払ったにもかかわらず、バーレーンに対してF1レースの売り上げや利益が還元されないということを意味する。エクレストンは次のように語っている。
「私は(F1の)今年の売上高が下がるとは思っていない。横ばいだと思う。なぜならバーレーンから支払いを受けているからね。私は返金すると申し出たんだが、彼らが”気にしないでください”と言ったんだ」
バーレーンは、来年の4月下旬に再びF1を開催する予定だが、これについてエクレストンは次のように続けている。
「昨日バーレーン側と話をしたんだが、彼らはすべてうまく進んでいると言っていた。私は彼らが、われわれにとってではなく、彼らにとって正しいことをしてくれることを望んでいるよ」
しかし、もしバーレーンがF1を開催できない場合、エクレストンは次の候補地についてもすでに計画に盛り込んでいるという。
「ロシアのあとには南アフリカとメキシコにも行きたいと思っている。どちらの国も何かをしたいと考えているんだ。ギリシャも、もちろんF1レースを開催したいと思っているよ」
ギリシャには経済上の問題があるのではないかと問われたエクレストンは、次のように答えたという。
「ドイツがギリシャに融資するだろう」