クリスチャン・クリエンには、まだ2011年にレースドライバーとしてヒスパニア・レーシング(HRT)に加入する可能性が残されているようだ。
先日にバルセロナで行われたテストでHRTは、ビタントニオ・リウッツィとジョルジオ・モンディーニを起用。そのため、この2人が同チームのレースドライバー最有力候補だとみられている。
ほかの全F1チームは、すでにレースドライバーを決定しており、HRTもカルン・チャンドックをレースドライバーとして発表しているため、チャンドックのチームメートの座が、2011年のF1に残された最後のレースシートとなる。
クリエンは、自身の公式ウェブサイトで、リウッツィやモンディーニのほうがシート獲得へ近い位置にいるとは思わないとして、次のように語った。
「僕のマネジャーであるロマン・ルメニッゲは、常にチーム(HRT)の首脳陣と連絡を取り合っているよ」
クリエンはレッドブルに所属していた2005年、リウッツィと1つのシートを分け合い、自身かリウッツィのどちらかがレースに出場するというシーズンを過ごした。そのリウッツィと再びシート争いをするのは、皮肉なことだとクリエンも話している。
「でも、僕とトニオ(リウッツィの愛称)は、いい友達のままだよ。彼がHRTのテストで走った後にも、いつものように彼へ電話をかけたしね」
「誰がシートを獲得しようと、お互いに敬意を払う、僕たちのいい関係は変わらない」
また、もしHRTのレースシートを獲得できなかった場合、他チームのサードドライバーになることが目標になると認め、クリエンはこう続けた。
「それすらも無理だった場合、ほかでレースする道を探すことになる」