人工的にウエットレースを再現するという案を、実際にレースを走ることになるドライバーは歓迎していない。
F1最高権威バーニー・エクレストンは先日、レースのショー的要素を向上させるため、レース中に路面を人工的にぬらし、雨が降った状態を再現しようと提案した。これにより、レース展開が混乱し、ショー的な要素が大きくなるというのだ。
だが、これに対し『BBC』ラジオに登場したマーク・ウェバー(レッドブル)は、次のような意見を述べた。
「(往年の名ドライバーである)アイルトン・セナ、ジャッキー・スチュワート、ジム・クラークたちのことを考えるんだ。ジャッキーは今も元気だけれど、ほかの2人は帰らぬ人となっている。そのことを考えてもらいたいね」
元F1ドライバーのヨス・フェルスタッペンも、『De Telegraaf(テレグラーフ)』紙のコラムで、エクレストンのアイデアを「バカバカしい」と言い放った。