精神的なもろさがマーク・ウェバーのスランプ原因ではないと元チームメート

2011年12月02日(金)

マーク・ウェバー(レッドブル)の元チームメートだったクリスチャン・クリエンは、ウェバーが現在のチームメートで様々な最年少記録を塗り替えている王者セバスチャン・ベッテルとの戦いにおいて、“精神的なもろさ”が影響していることは“100%ない”と断言している。

2010年シーズンでは、ベテランのウェバーがチームメートのベッテルを倒し、念願のチャンピオン獲得まであと一歩のところまで登りつめていた。だが、2011年はベッテルが11勝を挙げてシーズンを席巻し、史上最年少でのF1連覇を成し遂げたのに対し、同じチームのマシンを駆るウェバーはわずか1勝に終わった。

元F1ドライバーでウェバーと共にレッドブルに在籍していたことがあるデビッド・クルサードは、ベッテルとの争いに苦戦を強いられていたウェバーの姿を見て、「脳が身体を支配している。その逆はありえない」というコメントを最近発していた。

しかし、やはり以前にウェバーとチームメートだったクリエンは、クルサードの意見に反対しているようだ。

「彼(ウェバー)が精神的なもろさなんて抱えていない。100%確実にね」と2004年のシーズンをジャガーで共に戦ったクリエンは『Austrian Servus TV』の放送で語った。「僕は何年か前からウェバーのことは知っているけど、とても強い人格の男だ。2010年は最高のシーズンを過ごし、今シーズンは大いなる自信を身につけて迎えたはずだ。彼が抱えている問題の原因は色々あるだろうけど、決して精神的なものではないよ」と強調した。

現役時代にレッドブルやHRTでレースに参戦し、その他にもホンダやBMWのテストドライバーも務めた経験のあるクリエンは、ウェバーの問題の最も大きな原因は今年から導入されたピレリタイヤであると分析している。同様にクリエンは、フェラーリのフェルナンド・アロンソが今シーズン抱えていた唯一の問題点はフェラーリのクルマそのものであると考えているようだ。そんなアロンソをクリエンは「間違いなく彼は現役ドライバーの中で、最も完成されたドライバーだ」と評した。

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