青山博一、喪章をつけてMotoGP開幕戦へ グリッド上で「SAVE JAPAN」のパネル

2011年03月16日(水)

MotoGPに参戦する青山博一が、喪章をつけて今週末にカタールで行われる開幕戦を戦い、決勝のグリッド上では「SAVE JAPAN」のパネルを持って国際映像に映し、世界へ向けてメッセージを発信することが明らかになった。

東日本大震災発生時はテストに参加するためカタールに向かっている途中だったという青山。母国が大災害に苦しむ中でテストやレースに参加することには苦悩も感じていたようで、テスト参加前、次のように自身のブログで心情をつづっている。

「被害に遭い現地で苦しんでいる人達の事を考えるとテストやレースどころではありません。全くそんな気持ちになれない。でもだからと言って今自分が帰国現地に行っても何が出来るわけでもない、きっと邪魔になってしまうだけ、そう考えると何もできない事にもどかしさと、自分の無力さに悔しさを感じます」

「きっと僕に出来る事は、一アスリートとして、自分の場所で自分の仕事をこなし、自分の力を発揮して、明るいニュースを届けること。今は、地震の事が頭から離れませんが、明日から始まるテストはプロのスポーツ選手として、自分のテストをこなすこと。それが今出来る事の一つ、きっと今後もっと出来る事が見えてくると思うので、その時は情報をアップしていきたいと思います」

さらに青山は、被災者だけではなく、被災地で懸命の救援活動を続ける各関係者へのメッセージも残した。

「現地に向かわれた、自衛隊、消防士、警察官、ボランティアの方がたに感謝します。僕の分も現地の方を助けてあげて下さい。少しでも多くの方が助かるように、僕はカタールから自分の気持ちを送ります」

また青山は自身のツイッターへ次のように書き込み、開幕戦では喪章をつけて走ると明かしている。

「2日間良いテストが出来ました。明後日からはレースがスタートですが、被災された方、亡くなられた方、被災地で勇気を出して活動して下さっている方への気持ちを表して喪章を付けて走ります」

そして、義援金サイト「SAVE JAPAN」を立ち上げたレーシングドライバー脇阪寿一のツイッターによると、MotoGPの決勝グリッドで青山が、「SAVE JAPAN」のパネルを持って、国際映像に映すことを決めたようだ。

「今週カタールでMOTO GPが開幕します。MOTO GPクラスに参戦している 青山博一選手が決勝日のグリッド上で『SAVE JAPAN』のパネルを持って国際映像に映してくれることになりました。国際映像なのでどうなるか解りませんが、感謝!!」と脇阪は書いている。

青山が出場するMotoGPクラスのカタールGP決勝は、現地時間20日(日)の午後10時(日本時間21日午前4時)にスタートする。なお、4月にツインリンクもてぎで予定されていた日本GPは、ツインリンクもてぎが地震の被害を受けたこともあり延期が決定。10月2日(日)に決勝を行うことが検討されている。

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